「坂の上の雲」は、第1部・第2部はあえて見ずに、今年に入って第3部の始まる前に見ようと思っていたのですが、結局バタバタしてしまって見ることが出来ませんでした。
ですから、第3部についてもコメントはしないつもりでしたが、やっぱり黙っていれませんでした。(苦笑)

とりあえず、音楽だけちょっと。

http://youtu.be/byJNPPw5JUQ

1部も2部も見ない人間が語るのも恥ずかしいのですが、久石譲の野心にちょっとクラクラきました。
音楽も全部聴いていないですし、この「天気晴朗ナレドモ波高シ」よりも気に入った曲はあるのですが、youtubeからはうまく見つけられませんでした。
しかし、先週の日曜日のラストに丁字戦法に入るところでかかったこの曲も、久石譲の勝負を感じられ良かったです。

彼の有名な曲は、ほとんどがジブリの映画からになってしまうと思うのですが、跳ね回るようなメロディーラインは坂の上の雲でも健在。
しかし、いままでと違い音の高低による躍動感に加えて、坂の上の雲では全般的に3連符を多用していて一段と耳を奪われてしまいます。
今回、3連符を多用している曲はどれも力が入っているといえるでしょう。
一拍一拍の切れが良いところに、3連符の流れるメロディーを被せているのが特徴ですね。

もう一点が、彼は曲の勝負どころでは横笛(フルートやピッコロ)などを使うことが多いのですが、今回は中低音部隊に力が注がれていて、軍隊をイメージした力で押し出してくる雰囲気がよく出ています。
ところどころに効果的に入っているスネアドラムも、彼のオーダーなのかは分かりませんが、皮がピンピンに張ってあってその音の切れっぷりも痺れます。

いやー、音楽は上手く書けないや。
ともかく、今までとはひと味もふた味も違う久石譲の世界も、映像と一緒に味わって見てください。