19/02/24 二条城・北野天満宮

二条城  二の丸庭園

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二の丸庭園は、本当は時間があったらゆっくり見たかった所です。
作った方は小堀遠州。
このブログでもたびたび名前の出てきている安土桃山期から江戸時代初期の大名であり、文化人です。
二の丸御殿が「雁行造」という、斜めに建物が配置されているということもあり、三正面式という見る方向が3つある作りになっています。
第1正面は、今はありませんが寛永の行幸の際の行幸御殿。
第2正面は大広間、第3正面は黒書院となっています。
 
そもそも庭園は建物の中から見るように作られているので、この立ち位置からではなく、やはり二の丸御殿から見るのが正解なのでしょう。
池には、蓬莱島、亀島、鶴島の3つの島があり、見る位置によって趣向が凝らされているとのことなので、また機会があったらゆっくり見てみたいものだと思います。

二条城  二の丸御殿

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二の丸御殿は写真を撮ることができるのはここまで。
この建物は車寄(くるまよせ)といいます。
観光客は、ここから靴を脱いで上がりますが、かなり身体の大きい警備員さんが日本語と英語で注意事項を話しています。
お年寄りですが、発音がきれいだと妻が言っていました。
 
入ってすぐが遠侍(とおざむらい)。
襖絵に虎と豹が描かれているのですが、当時の絵師は豹をメスの虎と認識していたそうです。
二条城を訪れた人は、ここでいったん待機と成るそうですが、この襖絵によって威閣をする目的があったそうです。
当時の質素な生活を行っていた人たちにしてみれば、当時一流の絵師によって描かれた虎と豹に囲まれるのは、それだけで威圧感があったでしょう。
 
廊下は昔と変わらずの鶯ばりの廊下。
しかし、建物の保護のためか、剥き出しではなくカーペットが敷かれています。
前に入ったときと違い、障子の開かれているところも別に透明な板(ガラス?プラスチック?)越に見る見ることになっています。
また、廊下の角の柱なども人がぶつかっても痛まないように、プラスチックのカバーがつけられています。
また、監視カメラの量も半端ない。
文化財保護のためとはいえ、ずいぶんと面倒くさいことになっています。
改修というのは、こういうものも込みで行われたということなのでしょう。
 
蘇鉄之間や牡丹之間などは、廊下なのに人が暮らせる大きさ。
少し残念なのが、この広々とした空間も透明な板。
何を大切にするのかという視点の問題なのだと思いますが、確かに文化財は大切にされますが、そこの空間を感じるということは損なわれているように思います。
修復は天井の絵にも行われていました。
ただ、意図的なものなのか、予算的なものなのかは分かりませんが、後半は天井は昔のまま。
どれだけきれいに修復されたのかもよく分かりました。
 
2枚目の写真ですが、分かりにくいですが鼻隠しの所の飾りが去年の夏の台風で破損してしまったそうです。
その飾りの下から、葵紋の跡が出てきたそうで、おそらく明治に離宮になってから改修されたのでしょう。
本当は、廊下から庭園が見えたら良かったのですが、ガッチリと閉じられていて残念でした。

二条城  唐門

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音声ガイドにそって唐門です。
改修間もないので、檜皮葺の屋根もビシッと決まっています。
装飾は銅板に金箔を張り付けたものとのこと。
二条城の建造物の中ではダントツで華やかなので、ここには外国人もたくさん溜まっています。
外国の方から見ると、日本の文化らしい建物なのでしょう。

二条城  東南隅櫓

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二条城の隅櫓は4ヶ所あったのですが、2ヶ所は火災で焼失してしまったそうです。
ということで、現存しているのは、この東南隅櫓と西南隅櫓だけになっています。
ともに同時期に作られているのですが、この東南隅櫓は千鳥破風なのに、西南隅櫓は唐破風になっています。
どちらも重要文化財の指定を受けています。
最後の写真は、東南隅櫓の前に置かれていた三角コーン。
二条城は三角コーンでさえもがお洒落です。

二条城  音声ガイド

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音声ガイドを借りました。
これはこれでけっこう面白いんです。
二条城のものは、ちょっとカバーで見えにくいのですが、ポイントポイントで画像を出してくれる優れものです。
でも、昔は児童案内機が置かれていて、みんなで解説を聞くことが出来たんですけどね。
これも時代なのでしょう。
ちなみに、これをもって東大手門に近づいてしまうと、持ち出し禁止ブザーが鳴ると注意を受けました。
油断すると盗まれちゃうんですね。

天皇陛下御在位三十年慶祝行事  二条城  東大手門

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天皇陛下御在位三十年慶祝行事で、各地の施設がいろいろと無料開放しています。
京都博物館や奈良博物館なども無料ということで悩んだのですが、二条城に来てみました。
前に来たときは妻の手術後なので、6年以上経っていることに驚きました。
ずいぶんと時間が経っていたんですね。
その間、二条城は改修されていたので、改修後は初めてになります。
清水寺は、すっかり多国籍軍に占領されていますが、二条城は半々という感じです。
入り口の場内案内のパンフは、日本語と英語が同じ数だけありますが、他に中国語(2語)、ハングル、フランス語、スペイン語、オランダ語まで揃っていました。
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